2020年度高校入試問題を見て

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泉野塾 塾長です。

先週、国公立大学2次試験の前期日程が無事終わりました。

問題も旧帝、金沢大学を中心にほぼすべて目を通しました。


金沢、東京、京都の問題理系数学は解きました。

他大学も目を通して全体的な感想としましては、大学ごとに対応は様々で、

難易度を思いきり下げたり、問題の傾向を変えた大学もあれば、ほぼ何も考慮されていない大学もあり、各大学の特色がさらに浮き彫りになっている印象を受けました。

合格発表前に難易度等に関して詳しく触れるのは避けたいと思います。


代わりに、昨年度の石川県公立高校入試問題を何十年ぶりかに見てショックを受けた話をします。

必死に高校入試に向けて頑張っておられる受験生や保護者の皆様はお気を悪くされるかもしれませんが


思い切って書きます。

見事なまでに簡単な問題です。

数学しか見ていませんが、平均40点というのはもうなんと言いますか言葉も出ません。

簡単な問題が悪いと言っているわけではありませんし、あんな簡単な問題何で分からないの?という話でもありません。

もっと深刻です。

寝込むくらいショックでした。

その入試を経由して、合格者である高校生の大半はその成功体験を元に同じ学習方法を継続していくと思われますからさらに深刻です。


何でこういう状況になっているのでしょう?

これだけは言えると思うことがあります。

問題作成者の意図と、受験生の学習方法が噛み合っていないということです。

パターン暗記にすら至らない「手順暗記」ばかりやっている、あるいはやらされているのでしょう。

手っとり早く覚えられますし。手間も根気も入りません。

ただ問題を解くだけです。

覚えます。「手順だけ」は。  

これがかなり手強い癖です。

反復演習で鍛えた安全策と思っていますからタチが悪い。

模試なら解けてしまうところがなおさらやっかいです。

それはそうでしょ?

自分の会社の問題集を解いていれば解けるように模試は作られていますから、


そういうのには高校、大学の出題者の先生方はうんざりされていると思われます。

具体例を示します。

昨年暮れの泉丘高校の2年生の理系の二学期の期末数学の問題で、次のような典型中の典型例題を題材にした出題がなされました。

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②のところから出題されて半数(と聞いています)以上の人がためらいなく逆数を取ったという事です。

手順① からでないと解けないのは尋常ではないと思うのです。

理想形になっているのに元に戻そうとする思考はどこで身につけたのでしょうか?

手順暗記です。

この形なら分母と分子をひっくり返すものと覚えているのでしょう。

高校入試問題に戻ります。


第4問でしたか、三角形を原点のまわりに回転させた面積を求める問題。

89πです。計算も何も。。原点のまわりに回転させれば円になりますでしょ?

1番半径の長い円から1番短い円の面積を引くだけです。

なぜ解けないのか。

手順がないからです。

ひらめきが邪魔で、手順がない問題です。

こういう問題に弱い人は最近の大学入試問題には全く歯が立たないと断言しておきます。

単純な手順暗記と、ひらめきと思い込んでいる、根拠のない思いつきが、大学入試でいかに嫌われているのかそろそろ気がついて欲しいと心底思っています。









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